
9月の長雨がやっと去り、10月に入ると急に秋っぽくなってきた。
標高約1,000mの浅間山北麓では朝晩は一桁まで冷えてきた。今朝は4℃。
先日、演奏で盛岡に行ってきた。盛岡も浅間山北麓とほぼ同じ気温。朝晩は冷える。盛岡は随分前に訪ねたことがあったが、どちらかというと街を見たと言うより通過してきた感じ。今回は演奏の翌日、初めて街歩きをした。
湘南から盛岡までは580kmほどある。車だと順調に行って8時間コース。一人での運転は危ないので車での盛岡行きは断念、新幹線で向かった。盛岡駅からギター担いで2kmほど歩いてホテルに向かった。途中、盛岡城跡公園のなんとも静かな佇まいに旅情を掻き立てられた。とはいえ、このすぐ横のブロックではクラフトビールのイベントをやっていてギャップがすごい。
ライヴ会場は岩手銀行赤レンガ館。東京駅を設計した辰野金吾氏による国指定重要文化財の建築物だ。我々のバンドの演奏を聴いてくださったお客様が「地元盛岡に素敵な会場があるからそこでやってほしい」と提案してくれて今回の盛岡ツアーとなった。ライヴ前日入りして会場の下見。なるほど素敵な建物だ。会場責任者から重要文化財だから決して建物に傷をつけないように釘を刺された。さらに前日の演奏会では、一般の建物の見学者から、音がうるさい、とかなり苦情が出たようで音量についても注意を促された。なんだか堅っ苦しいぞ〜、まともなライヴができるのかな?と心配になってきた。
ライヴ当日は盛岡市民マラソン(赤レンガ館のすぐ前がマラソンコース)があったり、例のクラフトビールのイベント最終日であったり、赤レンガ館の通りを挟んで反対側では野外音楽イベントがあったりと、ますます心配が膨らんできた。
だがしかし、我々の音楽(ジャズや昭和の名曲を中心にアレンジ)が始まってしまえばほとんど気にならず。saci perereは会場のBGMもしていたので、集中して3時間ぶっ続けでギターを演奏した。会場の響きは実に良くて、頑張って弾かなくても会場の隅までしっかり届く。BGMではPAを通さず完全生音。後半の初めではPAを入れるのを忘れて生音で演奏してしまったほど。


会場責任者も昨日の厳しい顔が嘘のように柔和な顔で「良い演奏会でしたと」喜んでくれました。ホッとしました。心地よい疲労を感じながら打ち上げ(前夜祭もやったが)を終えて、その後、サックスのゴーちゃんと夜更けまでバーでサシ飲み。そうそう神奈川からライヴに駆けつけてくれて、打ち上げにも同席してくれた、かなみんとみーちゃん(夏の音楽合宿メンバー)、ありがとう!!
翌日は各自行動。saci perereは一人盛岡の街歩き。下の写真、左から、中津川(北上川の支流。盛岡市街地で熊が出たその場所、至る所に熊注意の掲示)、もりおか啄木・賢治青春館(石川啄木と宮沢賢治の文学資料の展示、カフェを併設)、蔦の絡まる旧石井県令邸(盛岡最古の洋館、盛岡市の歴史的建造物に指定)。
市街地の中にある湧水「大慈清水」、その近くにある酒蔵「あさ開(あさびらき)」(無料で解説を聞きながらたくさん試飲できる!最高!)、地元の方におすすめの蕎麦屋を紹介されて昼食をとった「直利庵」(ほんとうまい!温かい蕎麦を頼んだが蕎麦湯も出してくれた!)
他にも古い土蔵や日本家屋がたくさん残っていて、趣のある街並みだ。盛岡城跡から盛岡駅方面は今風の歓楽街、駅前はかなり再開発されているが、街の大きさがちょうど良い。この新旧混じり合った、ちょうど良い大きさの街としては、saci perereは松本と松山推し(金沢もいいなあ)だが、それに見劣りしない素敵な街だった。
雨にこそ降られなかったものの、ずーっと雲が多くて盛岡のシンボル、岩手山を拝めなかったのが唯一残念だった。再訪の楽しみにとっておこう。