5月末に上棟、そこから床を貼り、壁を立てて断熱材を詰め、窓枠が入り、配線工事、階段を作って…7月初旬に現地を訪ねてみると、すっかり家らしくなってきました。この家には電気と上水は敷地側まで来ていたので簡単に引き込めたけど、下水管は無い。その場合、群馬県では小型簡易合併浄化槽の設置が義務付けられていて、6月の内に家の脇に埋め込められていた。し尿と生活雑排水を浄化する設備で、基本的に【嫌気ろ床槽】→【曝気槽】→【沈殿槽】→【浄化水を地下に浸透】というフローになっています。嫌気性微生物と好気性微生物の力を利用して有機成分を分解して、汚泥を沈殿させた上澄を浸透排水する。石鹸や洗剤など何か使用制限はないのか聞いてみたけど、通常日常生活で使っているものはそのまま使えるそうです。浄化槽については後ほど改めて。


当初、建築スケジュールでは竣工予定日は7月22日。それに合わせて冷蔵庫、洗濯乾燥機、テレビ、折りたたみベットなどの設置を予定していた。山暮らしにテレビは必須ではないけど、近い将来子供たちが使うようになった時を考えてあった方が良いかなと。更にテレワークなども念頭にネット環境も整備しようと思った。光回線を引けることになったのだがネット経由でのテレビ視聴には対応していないエリアとのこと。テレビを購入する際、いろいろ調べてもらったけど有線放送(地上波のみ、BSは非対応)が1,2kmくらいのところまで来ているらしいが、どうもここまでは引いてくれないらしい。後日アンテナ設置も調べてもらったけど山林の中は電波状態が悪いらしくこれもダメ。結果的にテレビはあるけど使えない状態になってしまいました。光回線はあるのでネット動画は見ることができる。そんなこんなでバタバタしていたけど、結果、工事が遅れて8月21日竣工予定に変更になり、5月に購入した家電などの配送も1ヶ月遅らせることにした。

実は8月21日にも完成に至らず、でもこれ以上諸々の予定を後ろ倒しにできないということで、とりあえず8月21日に未完で良いので家電の設置に支障ないようにだけしてほしいとお願いしました。大工さんたちも相当掛かりっきりで頑張ってくれたようで、我々は初めてこの未完の山小屋に泊まって無事家電の受け取りや光回線の敷設ができました。ちなみに山の中の配送は曜日が限られ時間指定もできない。当日何時ごろになると連絡は入るが道路事情や天候によってかなり前後します。

写真手前に埋まっているのが小型簡易合併浄化槽。専門業者と浄化槽の保守管理契約を結んだ。テラスの下にあるのが曝気槽に空気を送るためのコンプレッサー。この電源を誤って切らないようにと説明を受けた。トイレットペーパーや野菜屑などのセルロース質などは微生物によって分解されないので汚泥として溜まっていき、最終的にバキュームで汲み取ることになるとのこと。ハイターなどの漂白剤や熱湯は勿論、大量の水でも浄化槽への負荷が高いので注意が必要だ。自然と環境にやさしい生活を心掛けるようになる。4ヶ月ごとの定期検査結果は必要に応じて役所に示せるように3年間保管。バキュームの要否も適宜判断してやってくれるとのこと。

そしてついに、9月7日引き渡しに至りました。前年暮れから構想を練って、打ち合わせを重ね、3月に建築契約。半年ほどで山暮らしの拠点が完成しました。引渡し前から泊まっていたとはいえ、工事用の鍵を交換してホンチャンの鍵を手渡されたときは、初めて建てた自分達の家、やはり感激しました。物置の残工事や外構工事は、翌年2025年春から再開予定です。
