山暮らしの拠点にするのに充分な山林を手に入れることができました。じゃあ次は?
ネットで検索した地元の建築工房のHPなどを見て回り、色々と想像を膨らませていました。でもいくらかかるのか?具体的な金額が見えてこない。きっと上を見ればキリがない。DIYで小屋造りなんて本も覗いてみましたがちょっとハードルが高い。自分に合った家を建てるってどうすればいいんだろう?そもそも自分に合った家って何?
取っ掛かりが必要でした。2023年10月に土地購入の仲介業者A氏に率直に相談しました。親切に相談に乗ってくれて、土地の条件にもよるが一般的な寒冷地の別荘建築費は80万円/坪が最低ラインとのこと、近頃は資材の高騰などで建築費が上昇気味であること、寒冷地の冬季は工事できないのに加えて別荘地の場合は避暑客への迷惑を考慮して夏季も工事を控えること、など教えてくれました。更に別荘建築例資料を沢山頂戴して、以前取引のあったという設計士B氏を紹介してくれました。それから近辺の工務店のHPの建築例を覗いたり、頂いた資料や、家の間取りを考える本や雑誌、山暮らしのエッセイなどいくつか読み漁りました。
まずこの家で何がしたいか?どのくらいの大きさが必要か?部屋数は?出入り口は?物干しは?暖房は?テラスは?水回りの配置は?寝室の向きは?駐車スペースは?
アイデア帳にいくつも間取図を描いてイメージをまとめていった。夢のログハウスは予算的に早々に諦めました。また、その土地にマッチした家ということで地元産木材を使って建てるというのが理想であったのだけど、実際にはなかなか資材の入手が困難であったり、割高だったりしてかなりハードルが高かった。新聞などの報道で地元産木材の活用などが奨励されているかのような印象を持っていたが、情報不足で実現する術がなかったのが残念でした。
ギター奏者でもある私saci perereは、山小屋で曲作りや録音したり、いずれは仲間とリハーサルやレコーディングしたい、などと夢見ていたので、楽器の演奏に充分な広さ、丈夫な床、音抜けの良い高い天井、遮音性などを考慮して、二階建ての半分は吹き抜けにして二階には1部屋とロフトのみ。一階は薪ストーブを端におき、同心円状に段差のある床にして腰掛けて演奏できるようにする。大きさは10mx10mだと充分な広さだが建築費が嵩む。8mx8mでもいいけど少し手狭な感じがする。というわけ9mx9mで作り込んでいくことにした。今思えば長方形でも良かったんだろうけど、配置のバリエーションを考えやすい正方形しか検討してませんでした。出入り口を増やすと無駄なスペースが増えるので玄関のみとして防寒対策でリビングと玄関を仕切りました。テラスも欲しいなと思い、オープンテラスだと気持ち良いけど傷みも早いだろうと考えて、屋根下になるよう配置した。防音対策はどうしようかと悩んでいたが、断熱性の良い家は必然遮音性も高そうだと気づき、特に防音対策は取らないことにした。
A氏の計らいで2023年11月に仲介業者の打ち合わせスペースをお借りして設計士B氏と初対面しました。柔和なお爺さんという印象のB氏、これまでの経験を活かしながら、こちらの要望に沿った家造りをしてくれるとのこと。実際にはB氏設計事務所の(経験の浅い、とはいっても自分と同年輩の)C建築士が担当し、B氏が全面的にサポートするのご安心下さい、とのこと。建売じゃあないのだからこちらから色々と注文というか要望を上げていかなければいけないのですが、まだこちらの準備が充分でないと痛感したものの、これまでに描いたいくつかのドラフトを恥ずかしながらCさんに託しました。

その後、Bさん、Cさんとのやりとりの中で、床に段差をつけるのは使い勝手が悪いからやめた方が良いとアドバイスいただき、やめました。それ以外は平面的にはほぼほぼ渡していたドラフトに沿った図面を作成いただきました。窓のこととかあまり考えていなかったのですが、採光だけでなく家を特徴づける素敵な窓配置や梁の見せ方などを提案いただいた。標高1000mの冬は厳しいということで床下暖房(電気)も提案いただいた。エネルギー源として電気、灯油、プロパンガスがあるけれど、何をどう使うか?今まで深く考えたことがなかった。電気と灯油、または電気とプロパンガスの組み合わせで賄うことができるが、分散しておくのも危機対策として良い、ということで電気、灯油、プロパンガスいずれも導入することにしました。
具体的になってきました。2024年2月にはだいたいイメージが出来て概算の見積もりも出てきた。(この時はまだモノクロなイメージ。当然カラー化することになるが、まだイメージが無くて後で慌てることになった。)屋根材や壁の素材、窓や扉の仕様などでかなり費用が異なり、費用面で安い方を選ぶことにした。2024年3月に建築契約を交わし、費用は、契約時(3月)/棟上げ時(5月)/引渡し時(7月)の3回に分けて支払うことになった。え?7月には完成するの?びっくりしました。そしたら「夏を新築の家で過ごしたいでしょ。頑張ってみますね」とのこと。頑張ってください!
この頃、山暮らしをイメージするのに一番参考になった本(エッセイ)をご紹介します。